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<て>手代わり
 金光大神の一乃弟子とされる取次者あるいは取次者の代わりをする人。
 金光大神が永世生き通しの取次ぎの神となることを「身代わり」と表現している。取次ぎは身代わりした(=永世生き通しの神となった)生神金光大神がなさるので、その取次の神の口となり耳となって、取次ぎ助けに当たる人を「手代わり」という。
 金光大神自身は、当初、神と人との仲介に当たる形で取次ぎを始めたが、世にいう金神祈祷者風、つまり人の願いを受けて金神と交渉にあたる体のものであったと察せられる。次第に信心が深化して、明治となる頃に、天地の神と同根といわれ、人にして神の働きを現す生神金光大神に至って、神の「世界救済の願い」に殉ずる「差し向け人=救済者」の自覚を強め、死を目前にして永世生き通しの取次ぎの神となることを約束されるに至った。
 金光大神は参拝者に対して「まさかの折には、天地金乃神というに及ばぬ。金光大神助けてくれといえば、おかげを授けてやる。」とも、「思ったことを、そのままに話してやれ。神が合わせてくださればよいであろう」とも、仰せになっている。生神金光大神を念じてさえいけば、誰もが手代わりになって生神金光大神取次ぎの働きをさせて頂くことができるのである。

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