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迷信>

 根も葉もないのに、本当だと信じられている社会的に害をもたらす恐れのある俗説。たとえば、日や方角の吉凶、生まれ年や血液型による性格占いなど。縁起かつぎで数字の4を避けるとか、氏名の画数や印鑑で運勢が変わるとか、○○で難病が治るとか、世は迷信だらけです。

 金光大神は、生まれる時も死ぬ時も日を選ばず、途中ばかり日の吉凶をいうことの不合理さを指摘しておられます。日を選ぶつまり金神の留守を狙う行為が神への無礼であって、むしろ天地の親神様に守って頂く「神人の道」を開かれました。現実には大安・仏滅・友引と言った日柄信仰が今なお消滅せずに生き続けています。

 金光大神は、ご神名として日天四・月天四、二代金光宅吉様のご神号として金光四神、というように四を用いて「しじゅうしあわせのし」と仰せになり、神前で四拍手して拝礼するのが金光教式です。

 宗教も迷信も一緒くたに見る世間の目がありますが、宗教は非合理つまり科学の枠外、いのちの世界における救済の営みであり、迷信が不合理つまり科学によって不正とされ社会的に有害であるのと、その違いは明らかです。気休め程度の信心なら、迷信と変わりないとも言えそうです。迷信の打破に努めましょう。(了)