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<ど>道理 (天道ともいう)
 天地の働きの本性、意味、筋道を指す。
 金光教祖金光大神は、「万物を見て道理に合う信心をせよ」と説いています。
世の人も事あるごとに、「お天道さまは見てござる」と口にしますが、神様が慈愛の心で常に希望の光を与え続けて下さっているという信頼関係に立つところから見えてくる、いのちの世界の成り立ちを示すものということができます。
 天地全体の生きた活動のおかげで生かされている、わが生の由来と根拠を天地に見出して、すべてのいのちとの働き合いの中で(食物連鎖も一つの例)成り立つ者としての自覚の下に、それにふさわしくお世話になってお礼をいう生活を進めていくよう、私達人間たる者は常に促されています。
 そうした天地の道理に添わず、自己の利益のみを図り、使えるだけ使い倒すという生き方が難儀を増やしている、それが現実であります。実際には、思い通りに使われているばかりの天地ではありえません。その時に人間は見放されたように思って、悲観したり恨んだりしますが、むしろ人間の真の助かりを願って下さている天地の親心に気付くチャンスに恵まれたのです。金光大神が取次ぎ助けてくれと天地の親神から委託された助かりの核心部分はそこにあると頂きます。
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